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2005年 11月 04日
越後交通グループP-LV314Lのバラエティー
いすゞ車といえば最近の方ではエルガ、ちょっと前であればキュービックが印象が強いかもしれませんが、ここ越後交通のように富士ボディーのいすゞも相当数が製造されたのはご存知の方も多いでしょう。今日はバスコレ第6弾の改造ネタとして、5E+いすゞのプロトタイプをご紹介します。

とはいえ、恐らく今回紹介するLVは改造は本気ですると結構大変な車両ばかりかもしれません。尺の違いを直すだけでも大変です。

で、なぜにして越後交通グループの車両をご紹介するかと言いますと、同社は実に様々な姿をした5Eボディーの車両を所有しており、さながら5E博物館の様相を呈しており、模型用の題材というか教材!?と言うにはまさに最適なのです。5Eに限らず、同社の車両バラエティーは非常に面白く、UDのUA440などではHSN,LSN,NSNと3種の尺の車両を所有していると言った状況。本当に1台1台の姿が違う、というような営業所もあるほどです。今回はLV314Lにターゲットを絞っていますが、今後LT312、LV314Qなどもご紹介していきたいと思います。

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まずドア側からの画像を2枚。どちらも県央観光所属の車両ですが、上は越後交通自社の車、下は神奈中からの移籍車です。まず注目したいのは越後交通自社発注車に共通して言えることなのですが、よく見ると前ドアの幅が狭いのです。これはステップ構造によるものなのか、ステップ暖房など寒冷地仕様に関係するためなのか理由は定かではありませんが、この部分を再現しようとするとかなり大変な加工になるかもしれません。ちなみにフロントオーバーハングは両者とも同じです。タイヤハウス前の車体パネルの形状の違いをよくご覧下さい。同じ型式で同じ5Eでもこれだけの差異があるわけで、5Eの奥の深さを垣間見ることが出来るでしょう。
さらに中ドアの位置自体も違うようで、自社発注の車は若干後ろよりにドアがあります神奈中の車両は通常より前よりに中ドアが付いています。これも後タイヤ前付近の車体パネルの形状差を見ていただくと分かりやすいかと思います。

さらによくよく観察するとリアよりのエンジンルームルーバー付近のパネル構造も両者で異なっていますね。

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続いては非常口側側面です。いずれも越後交通の自社発注で、こちら側の割付は各車両ともあまり変化はなく、違いは屋根上機器の配置に集約されそうです。一番上の車は恐らく設置されていたであろう押込通風器が2箇所撤去されているように見え、痕跡らしき突起がみえます。2枚目の車両は丸ファンが2個見えるだけで、撤去痕は見当たらず、当初から設置がないのかきれいに撤去されたものと思われます。
3枚目の車両が年式的には新しいのですが、冷房のエバポレーターが屋根上にあるため相当印象がかわっています。ファンの類は一切設置されていません。
また、いずれもUD車に比べて非常口後の窓の幅がごくわずかですが狭いようにも見受けられます。この辺は厳密にはメジャーを当てて計測するしかなさそうです。

ということで、とりあえず今日はLV314Lの側面のみを見てみましたが、今後も折を見て画像を追加して行きたいと思います。






それにしても、本来車体構造を規格化して製作工程を合理化することも目的の1つであったはずのスケルトン構造パネルボディー、にもかかわらずこんなにたくさんのパネルパターンがあるのではあまりその目的は達成されていないようにも感じられます。
富士5Eのパネルの種類を集めただけでも1冊の資料が出来そうな、嫌な予感です。

by atbmodels_isuzu | 2005-11-04 23:28 | P-


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